NPOとブロックチェーン

きっかけ

先日、プロブロガーのイケダハヤトさんが、『ブロックチェーンNPO業界に与える5つの変化。』と言う記事を書いておりました。

www.ikedahayato.com

僕自身、NPOブロックチェーンの関わりに注目していたこともありとても共感を受けました。

僕がブロックチェーンに魅力を感じている部分は、どんなに立場が違ったり、過去の境遇に関係無く、それらの影響を受けずに平等にテクノロジーのパワーを分配できるポテンシャルがあると考えているからです。

そして、それはよりソーシャルな領域に生かすことができると考えています。

その1つが、NPOなどの寄付事業です。

ブロックチェーンの特徴である透明性は、寄付事業にとても効果的です。 

 

寄付事業を透明にするメリット

現在の寄付事業における不透明性は、せっかく寄付したいと思っている人の気持ちにブレーキをかけてしまっているのが現状です。

実際に寄付したお金が本当に正しく使われているのか、寄付したお金にトレーサビリティが無いことで寄付したい気持ちがあったとしても躊躇してしまいます。

すべてが悪意のある慈善では無いと思いますが、ほんの一握りでも悪意に寄付金を集めている団体があるだけで、寄付する側としても不安にかられてしまいます。

 

これに対して、ブロックチェーンの透明性は有力な解決策となります。

ブロックチェーンの代表格であるBitcoinは、通貨の取引が公開されており、不正な取引が無いか参加者同士で取引の検証を行うことができます。

この特徴を寄付事業に関しても適用することで、寄付事業に対して信頼を持つことができると考えています。(悪意のある事業を検証により淘汰できます。)

寄付したことが公開され、寄付金にトレーサビリティが備わることで、寄付金が正しく使われたかを確認できるようになります。

また、寄付金により支援先に効果があったことが共有されれば、寄付を行なっていない方に対しても、寄付に興味を促す機会を増やすことになります。

それは、NPOにおけるマーケティング費を抑えることに繋がります。

 

ブロックチェーンを利用した寄付事業

既に寄付事業をブロックチェーンで解決しようというプロジェクトはかなりの数が立ち上がっています。(海外含めて)

寄付プラットフォーム「dona」 - 世界をちょっとよくするコイン

AidCoin - The token for the new era of giving

Fountain Connect

特にデジタル通貨を利用した寄付金を募るプロジェクトが多いですが、

これはブロックチェーンが今のところはデジタル資産に対してのみ有力とされているからでしょうか?

 

たしかに、リアルなモノに対して透明性や非改ざん性を保つことは難しいと思います。モノに対してIDを貼り、そのIDをネットワークにて管理するのが一つの方法だと思いますが、ネットワークの先にあるモノが見えるわけではないので…。

ただ、100パーセント防ぐことは難しいですが、そのネットワークをコミュニティとして管理することで、悪意のある行為は減らせるのではないかと思います。

 

ブロックチェーンと寄付事業への期待

僕が期待するブロックチェーンを活用できる寄付事業は献血です。

 

恥ずかしながら先日久しぶりに献血へ行ったわけですが、献血することでアニメのキャラクターグッズが貰えたり、お菓子やキャンペーン?品をもらえたり、マーケティング費用がものすごく掛かっているのではないかと感じました。

このマーケティング費を落としつつ、献血を募集するには何かしらのゲーミフィケーション的な要素も必要ではと感じています。

 

その有効な手段としてブロックチェーンがあると思います。

献血に行ったらトークンがもらえて、トークンを使って支援もできるし、別用途として自分の娯楽に使えるなど。

今なら話題性もあるので、献血に望む人をかなり増やせるのではないかと思いますが、投機的になりすぎてしまっては寄付事業の目的自体が異なってきてしまうため、その兼ね合いは難しいと感じています。

 

ただ寄付事業にブロックチェーンを活用することで得られるメリットは、とても大きいということは確かだと思います。