Blockchain EXE Code #2 Hyperledger Composerの回に参加しました。

本日、Blockchain EXE Code #2

『Hyperledger Composer を使ったブロックチェーン実装』に参加してきました。

 

これまで僕が経験があるブロックチェーンは、Ethereum で Solidity だけです。

その為、今回の目的としては、Hyperledger Composer の入門知識を取得、

Hyperledger と Ethereum の適用領域の違いを把握ができることをゴールとしました。

 

まず、勉強会のメインである Hyperledger Composer ですが、

ブラウザ上で Hyperledger を簡単に実行できる環境となっており、ボタンをポチポチするだけで必要なオブジェクト郡が自動作成され、ブロックチェーン環境が簡単に作れます。

ブラウザ画面内で雛形もいくつか用意されているので、実用モデルを学びながらコーディングすることが可能です。

Ethereum もブラウザ上の開発環境として Remix がありますが、

たしか雛形までは無かったような‥?

Hyperledger を簡単に学ぶ環境として、とても整っている印象を受けました。

composer-playground.mybluemix.net

 

次に Hyperledger と Ethereum の適応領域に関してですが、参加者の方からの質問のやり取りでわかったことがあります。

Hyperledger の場合、実際のブロックチェーン稼働レベルまで行った場合に環境面の敷居が高いそうで、そこにはIBMクラウド環境が必要だったりと、エンタープライズ向け感がとてもでています。

(そもそもブロックチェーンのメリットが欠けるのではないかと思いましたが。。)

ただ、それはあくまでもエンタープライズ向けにセキュアな利用を目的としている為なんですよね!

実際、Hyperledger に通貨は無く、ネットワークへの参加者も制限される仕組みです。

その為、ブロックチェーン自体の非改ざん性も合わせることでこれまで以上に堅牢なアプリケーションを構築できるのだそうです。

まさに銀行など高セキュリティが必要なエンタープライズには最適ではないかと思います。

 

対して Ethereum は、トランザクションには通貨がかかり、誰もが参加することが可能なパブリックなネットワークです。それ故に構築されるアプリケーションは一種の経済圏の構築に似ているんじゃないかと思っています。経済圏で利用される通貨が、パブリックが故に外界へもどんどん広がり、時にゲーミフィケーション的な要素を含んだ利用を通して、一層の価値を生み出していきます。

まさにコミュニティ向けになっているのだと思います。

 

今回、Hyperledger に触れたことで、エンタープライズにおけるブロックチェーンのメリットってなんだろうっていう疑問が少し溶けた気がします。

そもそも概念的にそれってブロックチェーンって呼べるのかという考えもありますが、

適材適所にブロックチェーンが広まることで、新しい応用も今後出てくるのではないかと思います。

 

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