IOT Technology Conference キーノートまとめ
キーノート「IOTテクノロジー 今・未来」
#ifup2017
1)SORACOM 片山氏
タイトルにある「if-up」は、ネットワークを有効にするコマンドだが、
このカンファレンスを通して、参加者にiotのネットワーキングを有効にしてほしい思いで命名されたそう。
※たしかに、僕の中でスイッチ入りました!
2)IDC Japan 鳥巣氏
IOT市場規模は、以下のように広がっているそうです。
ユーザ支出額‥製造、流通が多い
成長性が高いもの‥スマートグリッド、コネクテッドカー、農業、介護など
テクノロジーに焦点を置いた10大インパクトから注目すべき4つをご紹介。
①IOTコテクティビティ(通信)
スマートグリッド(電気メーター)
LPWAN‥最近注目を集めている
②データアグリゲーション
世界デジタルデータの年間生成量予想
IOTデータと非IOTデータを組み合わせて活用することが重要となる
データアグリゲーション事例→保険業界における車会社×保険会社
③コグニティブ/AIシステム
ベンダーの取り組みには、二つの傾向がある
・ユーザの裾野拡大
・パフォーマンスの向上
2016年までは、非IOTデータを使ったコグニティブ活用が主だった
→IOTデータと非IOTデータを組み合わせた活用が増える
④エッジコンピューティング
エッジ(ローカルエリア)
現場志向型‥外に出したくないデータ、セキュアにデータ活用
分散協調型‥エッジ×エッジ、クラウドなど協調的に
エッジ側で処理されるものが増えてくる
エッジ×クラウドがこれから生かされる
LPWANは、恥ずかしながら初めて聞きました。。(ネットワークの知識、、通信帯によって、連携できるできないもある為、何かを生み出すには重要な知識だと改めて認識φ(..)。
IOTと非IOT、エッジとクラウドなど、非対称のものを組み合わせることがこれから生かされるという点に関してはとても共感を得ました。
また、やはり社会にテクノロジーを生かすのであれば、テクノロジーの理解だけでなく、業界の動向、法的な部分など、ドメイン知識も必要ということも仰っていました。
3)SORACOM 安川氏
SORACOM Insideということで、SORACOMさんの中のお話しをお聞きすることができました。
ソラコムの中は、以下の三つで構成されているそう。
①Polaris
②Dipper
③Hubble
それぞれ中身はマイクロサービス化されていて、全てAPIで繋がっているアーキテクチャとなっている!
全レイヤに、Horizontal Scalability × Build-in Resilienceの概念。
ソラコムのユーザコンソールは、初期からグローバル仕様で作られている
(SPA(Single page application)となっており、更新はamazon s3からcloud front経由で全世界へ配信される)
アーキテクチャのキーワードは、 疎結合化と非同期化!
また、運用を考えた開発DevOpsというお話の中で、攻めるだけでなく、守りの立場も必要という考えから、運用を中心に考える開発OpsDevという考えも盛り込んでいるそう。。これは参考になりますφ(..)
4)パネルディスカッション
SORACOM 玉川氏
アーム 内海氏
LINE 砂金氏
Ruby 松本氏
テクノロジーで潮目が変わる時ということで、登壇者の方々のお話しを伺いましたが、LINEさんのお話しがとても興味深かったです。
LINEは普段使いアプリとしても上位の為、これからのUXを考えると、IOTのトリガーとしてあったほうがいい、今から新しいアプリをダウンロードさせるのは難しいというお話し。たしかに、、。
そして、LINEは今後、音声認識の世界にも手を出していくというお話しの中で、グルーバル化だけが勝者ではない、ローカライズも重要というお話しは、なるほどなと思いました。たしかに、方言とかまではグローバルで手を出すことは難しい!
また、LINEはスマホが無くなったら‥を考えているそう!
自分たちのアプリケーションやプラットフォームがあったとしても、それを動かせるデバイスがもしも無くなったらと考えると、、これはとても考えさせられるお言葉でした。
"エンジニアは未来を作ることができる"
今回のキーノートで、最後のLINE砂金氏のお話しもあり、エンジニアの一人として、とても体のどこかが熱くなる感想を得ました。
何か作りたい、何かにチャレンジしたくなる内容となっていました。